近年の政策で大きな論議を呼んでいるのは、大学ファンドの創設とその運用による国際卓越研究大学への資金供給策です。この政策は、公共財として持続性が求められる国立大学の財源調達に、財政投融資を利用した資金運用を行う問題、研究中心の一部の大学に対する優先的な資金配分などの論点を含んでいます。特に前者の論点には、財政制度等審議会財政投融資分科会でも、専門家委員から厳しい批判がありました。財政学の視点から見て、大学ファンドをどう評価するかはきわめて重要な論点です。
今回、講師に慶応義塾大学教授土居丈朗氏をお招きし、財政学の視点から、大学ファンドについての検討を行うことにしました。土居氏は、経済政策、公共選択論、公共経済学にも造詣が深く、『地方債改革の経済学』など多数の著書があり、政府税制調査会、財政制度等審議会の委員も務められ、経済政策、政治過程についての優れた研究を進められています。
司会・コメンティターは、プロジェクト・メンバーの専修大学教授塙武郎が担当します。ご関心のある方のご参加をお待ちしています。
日時:2023年3月21日(火)10:00-12:00
講演:土居丈朗氏(慶應義塾大学経済学部教授)
「財政学から見た大学ファンド」
司会・コメント:塙武郎(専修大学経済学部教授)
質疑応答:参加者
ZOOMを利用したオンライン形式による
日本高等教育学会会員限定、無料、定員50名
希望される方は3月16日(木)18時までに、参加申込システムよりご登録ください。IDをお送りします。
なお、送られたIDは申込者に限定のものであり、他人に教えることは厳にお慎みください。
主催:日本高等教育学会会長プロジェクト「高等教育政策の研究」
(担当理事 羽田貴史 広島大学・東北大学名誉教授)
※問い合わせは、Takashi.hata.c1@tohoku.ac.jpまで