学会紀要

高等教育と金融市場

高等教育研究 第22集

高等教育と金融市場

著者
日本高等教育学会編
判型
A5
ページ数
256ページ
定価
本体3,500円+税
出版日
2019年5月31日
ISBN
9784472180491

内容

日本の高等教育財政においては、政府の財政支出に比して家計による私的負担が極めて大きい。本特集では、家計から個人への費用負担の変化に伴う金融市場との関わりと、大学経営における金融市場との関わりに焦点を絞り、金融市場からの資金調達の活用の現状と胚胎する問題点を論じる。特集7論文のほか3論文を収録。

目次

《特集 高等教育と金融市場》

  • 高等教育と金融市場─特集の趣旨─(日本高等教育学会研究紀要編集委員会)
  • 低成長下の高等教育(金子元久)
  • 所得連動型貸与奨学金―その理論的背景と課題─(阪本崇)
  • 日本学生支援機構の奨学金制度と金融市場―奨学金財源の変化とその意義─(白川優治)
  • アメリカの大学における基本財産―金融危機時に果たした役割─(福井文威)
  • 日本の大学における資産運用の特徴と新たな展開―Fiduciary Duty の概念を軸に─(川崎成一)
  • 産学連携とベンチャーキャピタル(小林信一)
  • 大学縮小期における借入金マネジメント(西井泰彦)

《論稿》

  • 東京大学草創期における演説会と市民への学問発信(菅原慶子)
  • 日本人学生のアジア留学経験によるアジア・シティズンシップ育成に関する考察(眞谷国光)
  • 日本学生支援機構貸与型奨学金の受給が生活時間に与える影響―傾向スコアマッチングによる検証─(呉書雅・島一則・西村君平)

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