学会紀要
高等教育研究 第10集
高等教育研究の10年
- 判型
- A5
- ページ数
- 292ページ
- 定価
- 本体3,900円+税
- 出版日
- 2007年6月1日
- ISBN
- 9784472180378
内容
近代大学の理念だったフンボルト理念は、現代の大学では生き残る余地はなくなってきた。モデルを失った高等教育像はどのようなパラダイムで捉えることができるのか。高等教育学会創設以来の活動を、研究の方法論、専門ディシプリンからみた研究動向、論点別にみた研究の動向、海外からの視点などから総括し、その糸口を探る。
目次
[特集 高等教育研究の10年] <高等教育研究の動向>/高等教育学会の10年―組織編成と知識形成―(橋本 鉱市)/高等教育の歴史研究(羽田貴史・大塚豊・安原義仁)/高等教育研究の比較研究―紀要掲載論文を中心にして―(川嶋 太津夫)/高等教育の経済分析(小林 雅之)/高等教育の財政財務と経営管理の研究(丸山 文裕)/教育研究と社会的想像力―高等教育社会学における理論と方法の今日的問題―(中村 高康)/<高等教育研究の論点>/高等教育の個別的実践と普遍的理論化―大学評価・FD実践の体験を通して―(大塚 雄作)/大学教育の付加価値と評価(濱名 篤)(仮題)/大学改革と政策過程(塚原 修一)/<海外からの視点>/外から見た日本の高等教育研究(ウリッヒ・タイヒラー/吉本 圭一訳)/<高等教育研究の新たな課題>/高等教育研究の課題――10周年特集の総括(荒井克弘)/[論稿]/米国における大学院の財政基盤の多様性―東部・中西部の研究大学の事例から―(阿曽沼 明裕)/大学におけるカリキュラム開発のプロセスに関する考察―Diamondのモデルとその適用事例を中心に―(鳥居朋子・夏目達也・近田政博・中井俊樹)/学士課程教育の自己評価とその効果―目標準拠モデルの定義・採否・有効性―(串本 剛)/奨学金拡大政策の効果に関する実証的研究―理工系学部に着目して―(藤森 宏明)/日本高等教育学会の設立趣旨/日本高等教育学会会則/「高等教育研究」投稿規定/「高等教育研究」執筆要領/既刊「高等教育研究」総目次/編集後記